宮古島は、美しいビーチや豊かな自然が魅力の場所です。定番の観光スポットに加え、あまり知られていない穴場スポットもたくさんあります。
透明度の高い海や緑豊かな景色を楽しみながら、地元ならではのグルメを堪能できるのも、宮古島の楽しみ方のひとつです。
そこで今回は、宮古島を含む宮古諸島の5つの島をめぐる2泊3日の観光モデルコースをご紹介します。
1日目は伊良部島・下地島から観光スタート
宮古島へは東京や大阪、名古屋から直行便が運行しており、約3時間で到着します。朝早い便を利用すれば、午前中に宮古島に到着できます。
到着後は、まず宮古空港から車で約20分の伊良部島に向かい、観光を楽しむのがおすすめです。絶景スポットや伊良部島ならではのグルメを楽しめます。
伊良部島と下地島の観光モデルコースについては、こちらの記事で紹介しています。
2日目は宮古島・来間島・池間島めぐり
美しい自然や地元のグルメを楽しめる観光モデルコースを紹介します。
朝食は「ベーカリー&カフェ南西の風」で
宮古空港から車で約12分、ピンクの建物が目印の「ベーカリー&カフェ南西の風」は、地元の食材を使ったパンが人気のお店です。天候や気温によって日々変化する生地を丁寧に焼き上げています。天気の良い日にはテラス席で穏やかな風を感じながら朝食が楽しめます。
沖縄らしいゴーヤを使った「宮古島カスクート」や、食べ応え抜群「沖縄県産ソーセージマヨパン」など、どのパンも味わい深い一品です。
さらに、宮古島特産の雪塩を使った「雪塩パン」や、オレンジの香る「フレンチトーストオランジェ」も絶品です。 近くにある東洋一美しいと言われる「与那覇前浜ビーチ」で海を眺めながらパンを楽しむのもおすすめです。
来間島の「竜宮城展望台」で絶景を満喫
来間島の「竜宮城展望台」は、どこか幻想的な雰囲気が漂う場所。竜宮城をイメージして作られており、壁には人魚やウミガメが描かれています。
3階建ての展望台からは、宮古島の美しい与那覇前浜ビーチをはじめ、周囲の島々や来間大橋までが一望できます。澄んだ海が砂地とサンゴ礁によって美しいグラデーションを描き、どこまでも見ていたくなります。
島側を見下ろすと、緑豊かなさとうきび畑と小さな集落が広がり、穏やかな時間が流れています。ゆっくりと景色を眺めながら、心落ち着くひとときを過ごせる、来間島ならではの癒しスポットです。
「うえのドイツ文化村」で異国情緒を体感
宮古空港から車で約11分の「うえのドイツ文化村」は、ドイツの古城「マルクスブルク城」を再現した「博愛記念館」がシンボルの、異国情緒あふれる観光スポットです。
ここでは、ドイツ貴族の衣装を着て記念撮影ができ、展望台からは宮古島の美しい海を一望できます。さらに、「キンダーハウス」にはベルリンの壁の一部も展示されており、歴史を感じられます。
また、半潜水式の水中観光船「シースカイ博愛」に乗ると、透明な海中世界を楽しめ、ウミガメに出会えることもあります。遊歩道では、ハート岩やシーサ岩も見ることができ、異国の雰囲気と宮古島の自然が調和した魅力的な場所です。
海辺の箱庭「イムギャーマリンガーデン」
「イムギャーマリンガーデン」は、静かな入り江に囲まれた美しい海浜公園で、外海と内海が交わる場所にあります。日本庭園を思わせる景色が広がり、「海辺の箱庭」と呼ばれるのも納得です。
穏やかな海では、サップやシュノーケリング、カヌーなどのマリンアクティビティを楽しめます。透明度の高い海中には色鮮やかな熱帯魚やサンゴ礁が広がり、多くの観光客に愛されている人気のスポットです。
展望台からは360度のパノラマビューが広がり、宮古島の自然を一望できます。自然の美しさとアクティビティを楽しめる絶景スポットです。
「東平安名崎」でのんびり散策
「東平安名崎」は、宮古島を代表する観光スポットです。名勝に指定され、日本の都市公園100選にも選ばれています。岬の先端には「平安名崎灯台」があり、らせん階段を登ると、雄大な太平洋と美しい海岸線を一望できます。
春には「テッポウユリ」が咲き乱れ、一面に広がる白い花々が絶景を作り出します。また、200種類以上の植物が群生し、四季折々の美しい自然を楽しめます。
「マムヤのお墓」や「津波岩」とよばれる大岩群など、歴史的な見どころも多くあります。強い風が吹き渡り、断崖に荒波が押し寄せる姿は迫力満点。のんびり散策しながら、宮古島の壮大な自然を感じられます。
ランチは「春おばぁ食堂」でゆし豆腐そば
「春おばぁ食堂」は、沖縄の伝統的な赤瓦の屋根が目印の食堂です。木の温もりが感じられる落ち着いた雰囲気の店内では、ゆったりとした時間が流れています。
おすすめのランチメニューは「まごゆし豆腐そば」。鰹だしのあっさりとしたスープに、ふわふわのゆし豆腐がたっぷりと浮かび、ヘルシーながら満足感があります。
人気メニューの「春おばぁ定食」では、じゅーしー(沖縄の炊き込みご飯)やおぼろ豆腐、もずくや海ぶどうなど、沖縄ならではの食材を堪能できます。宮古そばは、かつおだしとぶただしから選べるのも魅力です。また、「まごとうふ」は、宮古市公設市場でも購入でき、お土産にも最適です。
「砂山ビーチ」の美しいアーチ岩を堪能
緑豊かな小道を抜けると、息をのむような絶景が広がる「砂山ビーチ」。目の前に広がるのは、波の侵食でできたアーチ状の岩と、白い砂、そしてコバルトブルーの透き通る海です。
ビーチは静かで訪れる人も少なく、のんびりと過ごせますが、波が強くサメが目撃されることもあるため、泳ぐ際は注意が必要です。
砂山を登るのは少し大変かもしれませんが、訪れる価値は十分にあります。写真を撮りながら、美しい景色をゆっくりと堪能しましょう。
「島尻のマングローブ林」で自然観察
「島尻のマングローブ林」は、宮古島の自然を満喫できる隠れた観光スポットです。砂山ビーチから車で約13分の距離にあり、約1kmの入り江に広がるこのマングローブ林は、宮古諸島最大規模の群生地です。
遊歩道が整備されており、木造や石造の橋を渡りながらのんびりと散策することができます。橋の下ではカニやハゼなどの生き物が見られ、自然観察にも最適です。
また、満潮時には「海の森」とも呼ばれる、水面に浮かぶようなマングローブの姿が現れ、神秘的な風景を楽しめます。カヤックやカヌーなどのアクティビティ体験も人気です。
「宮古きび茶屋」でさとうきびジュースを
さとうきび畑のなかにある「宮古きび茶屋」は、さとうきびジュースが人気のお店で、自分で選んださとうきびを専用の機械でしぼる体験ができます。作業中にさとうきびについて説明を受けられるのも魅力です。
さとうきびジュースは、さとうきびの水分と氷だけで作られるので、素材そのもののやさしい甘さを味わえます。のどごしも抜群で、暑い宮古島で味わう冷たいジュースは格別です。
さとうきびジュースは数量限定ですが、ぜんざいやみたらし団子、わらび餅など和スイーツも充実しており、こちらもおすすめです。
「池間大橋駐車場」から幻の島を眺める
池間大橋駐車場からは、透明度の高い「池間ブルー」の海が広がり、コバルトブルーとエメラルドブルーの美しいグラデーションを堪能できます。
階段を降りて海の近くまで行くことができ、右手には大神島、正面には池間島、左側には池間大橋が見える撮影スポットです。池間大橋は1992年(平成2年)に開通し、美しい海を眺めながらドライブを楽しめます。
干潮時には「幻の島」が現れ、砂の道を歩いて訪れることができます。静かな波音に包まれながら、絶景を心ゆくまで味わえる場所です。
ドライブイン「海美来」でひと休み
池間大橋を渡ってすぐにあるドライブイン「海美来」では、お土産や軽食が楽しむことができ、2階と3階の展望台からは池間大橋や美しい海を一望できます。特に晴れた日には、エメラルドブルーの海が広がり、写真撮影に最適です。
名物は、宮古島産の紅芋を使用した「紅いももち」。もちもちとした食感で、紅芋のやさしい味わいとゴマの香ばしさが楽しめます。
すぐ横にはオハマビーチもあり、池間大橋や大神島を眺めながらのんびり過ごせます。ただし、潮の流れが速いため、遊泳は控えめましょう。
夜は「琉球王国さんご家」で沖縄料理
宮古空港から車で約15分の場所にある「琉球王国さんご家」は、17時から営業している居酒屋で、早い時間帯から楽しめるのが魅力です。人気店のため、予約は必須です。
沖縄料理の定番「ラフテー」「じーまーみ豆腐」「グルクンの唐揚げ」「パパイヤチャンプルー」など、バラエティ豊かなメニューが揃っています。
特におすすめなのは「グルクンの唐揚げ」です。ふっくらとした身のやわらかさと、カリカリに揚がった頭の部分が絶妙に調和し、香ばしさを存分に楽しめます。アットホームな雰囲気で、宮古島の夜を満喫できる場所です。
最終日も充実した宮古島観光を楽しもう!
3日目は帰る時間まで、のんびりとお気に入りの場所で過ごすのも楽しみのひとつです。天気が良ければ、午前中にアクティビティを体験するのもおすすめです。
定番のアクティビティは、「ウミガメシュノーケリングツアー」です。高確率でウミガメに出会えるスポットへ案内してくれます。
また、「パンプキンホール」と呼ばれる、かぼちゃの形をした大きな鍾乳洞を訪れるツアーも人気です。
アクティビティを楽しんだあとは、ゆっくりとお土産を見て回りましょう。お土産は、ドン・キホーテや宮古空港などで購入することができます。
宮古島には、まだまだ魅力的な観光スポットがたくさんあります。もし「2泊3日では少ないかも」と感じる方や「もっとのんびり過ごしたい」と思う方は3泊4日を検討してみてはいかかでしょうか。
宮古島旅行を計画している方は、ぜひ今回紹介したモデルコースを参考にしてみてください。